インフルエンザが流行っています

インフルエンザの季節です

12月から3月にかけてインフルエンザが流行します。風邪とインフルエンザについて簡単にまとめてみました。

風邪とは?

風邪症候群

急性の上気道炎で、気管・気管支炎が合併している場合もあります。ウイルス性の普通感冒が主体ですが、全身に症状が出るインフルエンザや細菌感染症の場合もあります。

上気道・下気道

風邪の原因となるウィルスは200種類以上もあります。

代表的な風邪症候群の原因ウイルス

  • ライノウイルス・・・・・約110の型があります。普通感冒の原因の主なウイルスです。通年的ですが、特に春と秋口に流行ります。
  • パラインフルエンザウイルス・・・・・1~4型まであります。通年的ですが、6月に流行ります。子どもが罹りやすい。
  • エンテロウイルス・・・・・12種類あります。コクサッキーA、コクサッキーB、エコーウイルス等が夏季に流行ります。
  • アデノウイルス・・・・・1型から51型まであります。
  • RSウイルス・・・・・冬季に流行ることが多く、子どもが再感染を繰り返します。
  • コロナウイルス・・・・・1型から3型まであり、鼻かぜの原因になります。
  • インフルエンザウイルス・・・・・A型とB型があります。

風邪症候群の主な症状

風邪をひくと、以下のような症状が現れます。

  • 鼻の症状・・・・・鼻づまり、鼻水、くしゃみ
  • 喉の症状・・・・・咳、痰、のど(咽頭)の痛みと腫れ、嗄声(かすれ声)
  • 全身症状・・・・・発熱、悪寒、疲労感、倦怠感など
  • その他・・・・・頭痛、腰痛、胃の不快感、下痢

症状は実に様々です。では風邪症候群の治療法はどんなものがあるでしょうか。

風邪症候群の薬物療法

総合感冒薬は症状を抑えるものであり、ウイルスや細菌を殺すものではあります。

ウイルス性普通感冒=対症療法(総合感冒薬)

熱を下げる・痛みを和らげる・鼻水を止める・咳を抑える・痰を出しやすくする

細菌感染症

抗生物質⇒細菌を攻撃します

インフルエンザ

ウイルスの増殖を抑えます。ウイルスを殺すわけではありません。その為ウイルスが増殖する前である、48時間から72時間以内に投与する必要があります。

  • オセルタミビル(タミフル)・・・・・大人はカプセル、小児は粉薬、2回/1日・5日間内服する飲み薬です
  • ザナミビル(リレンザ)・・・・・2回/1日、5日間吸入して使う薬です
  • イナビル・・・・・最初の1回吸入する薬です
  • ラピアクタ・・・・・約15分間の点滴です。1回で済みます。

一回で済む薬の方が、飲み忘れは少ないです。

タミフル

インフルエンザ

インフルエンザとは

では、その中でインフルエンザとはどんなものなのでしょうか。

インフルエンザはA型もしくはB型のインフルエンザウイルスの感染によっておこります。感染後1日から2日の潜伏期後に以下のような症状を呈します。

  • 38度以上の発熱
  • 頭痛
  • 全身倦怠感
  • 関節痛
  • 筋肉痛

上記のような全身症状の後に、せき・痰などの呼吸器症状が現れます。その為数日間寝込まざるをえません。風邪症候群の症状に似ていますが、38度以上の急な発熱と全身性の筋肉痛がある場合はインフルエンザではないかと疑った方が良いかもしれません。また普通の風邪症候群よりも咳・クシャミ等は少ない場合が多く、高熱が出る分普通の風邪症候群よりも治りやすいこともあります。

65歳以上の高齢者、乳幼児、妊婦、慢性呼吸器疾患、慢性循環器疾患、糖尿病、慢性腎不全、免疫力低下の場合では、肺炎・気管支炎などの重篤な合併症をおこし、死亡する危険性があります。

インフルエンザワクチン

インフルエンザを未然に防ぐ方法として、インフルエンザワクチンがあります。

インフルエンザワクチンの効果

  • A型・B型ともにワクチンに含まれています。
  • 一回の注射で免疫が出来ます(免疫が出来るまで2週間程度かかります)。
  • インフルエンザワクチンの接種によって、65歳未満の健常者についてはインフルエンザの発症を70%~90%減らすことが出来ると言われています。
  • 65歳以上の高齢一般者では、肺炎やインフルエンザによる入院を30%~70%減らすことが出来ます。
  • 老人施設の入居者については、インフルエンザの発症を30%~40%、肺炎やインフルエンザによる入院を50%~60%、死亡する危険を80%、それぞれ減少することが出来ます。

風邪の予防方法

では、風邪を予防するにはどうすればいいのでしょうか?

特別な方法はありません。

言い古された以下の方法で防ぐしかありません。

  • 手をよく洗いましょう!!・・・・・ウイルスは自分の手で口や鼻に運ばれます。
  • 保温と加湿・・・・・インフルエンザなどのウイルスは湿度40%以下で活動が活発になり、湿度60%で死滅(全てではありません)すると言われています。
  • うがい・・・・・ただしウイルスは約20分で細胞に侵入してしまいます。
  • 人混みを避ける
  • 防衛体力の保持

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